リスク管理2022年10月1日時点の法令に基づく出題です
2023年1月 FP2級学科 問14
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、いずれも契約者(=保険料負担者)、被保険者および年金受取人は同一人とする。
- 1確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡給付金として受け取ることができる。
- 210年保証期間付終身年金において、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
- 3変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額等が変動するが、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金については、基本保険金額が最低保証されている。
- 4生存保障重視型の個人年金保険(いわゆるトンチン年金保険)では、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金は、既払込保険料相当額を超える金額に設定されている。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
確定年金、保証期間付終身年金、変額個人年金保険、トンチン年金保険という個人年金保険の商品性を問う問題である。死亡時の取扱いと保険料の男女差が主な論点となる。
正解の根拠
変額個人年金保険は、特別勘定の運用実績によって年金額や解約返戻金が変動するが、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合の死亡給付金については、基本保険金額が最低保証されている。肢3の記述はこの仕組みどおりである。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:不適切。確定年金の年金受取期間中に被保険者が死亡した場合は、残りの期間の年金(またはその一時金)が遺族に支払われる。
肢2:不適切。終身年金は長生きするほど受取総額が増えるため、平均寿命が長い女性の方が保険料は高くなる。
肢3:適切。死亡給付金には基本保険金額の最低保証がある。
肢4:不適切。トンチン年金保険は、年金受取開始前の死亡給付金を既払込保険料相当額よりも低く抑えている。
一言まとめ
終身年金は「長生きリスクに備える保険」なので女性の方が保険料が高く、トンチン年金は死亡時を薄くして生存時を厚くする、と覚える。
一問一答各肢の正誤
×肢1確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡給付金として受け取ることができる。
確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、残りの期間の年金(またはその一時金)が遺族に支払われる。既払込保険料相当額から支払済年金額を差し引いた死亡給付金という仕組みではない。
×肢210年保証期間付終身年金において、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
終身年金は生存している限り年金が支払われるため、平均寿命が長い女性の方が年金の支払いが多く見込まれ、保険料は女性の方が高くなる。男性の方が高いとする記述は誤りである。
○肢3変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額等が変動するが、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金については、基本保険金額が最低保証されている。
変額個人年金保険は運用実績により年金額等が変動するが、年金受取開始前の死亡給付金については基本保険金額が最低保証されているので適切である。
×肢4生存保障重視型の個人年金保険(いわゆるトンチン年金保険)では、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金は、既払込保険料相当額を超える金額に設定されている。
トンチン年金保険は、年金受取開始前の死亡給付金を既払込保険料相当額よりも低く抑え、その分を生存者の年金原資に回す仕組みである。超える金額に設定されているとする記述は誤りである。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年1月 問14 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。