金融資産運用2023年10月1日時点の法令に基づく出題です
2024年5月 FP2級学科 問23
株式投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法を、ボトムアップ・アプローチという。
- 2割高な銘柄の買建てと割安な銘柄の売建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場全体の変動に左右されない収益の確保を目指す手法を、マーケット・ニュートラル運用という。
- 3企業の将来の売上高や利益の成長性が市場平均よりも高いと見込まれる銘柄を組み入れて運用するグロース運用は、PERやPBRが低い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向がある。
- 4「ブル型」「ベア型」と呼ばれる特殊型の投資信託のうち、「ベア型」は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計されている。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
株式投資信託の運用手法(トップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチ、マーケット・ニュートラル運用、グロース運用)と、ブル型・ベア型と呼ばれる特殊型投資信託の仕組みを問う問題である。各手法の定義と、どの指標に着目するかを区別できるかがポイントとなる。
正解の根拠
ベア型は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計された投資信託であり、相場の下落局面で収益を狙う商品である。これに対しブル型は、ベンチマークが上昇すると基準価額が上昇するように設計される。肢4はベア型の説明として正しい。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:マクロ的な環境要因等から国別・業種別の組入比率を決め、その比率に応じて個別銘柄を組み入れる手法はトップダウン・アプローチであり、不適切。
肢2:マーケット・ニュートラル運用は、割安な銘柄を買い建て、割高な銘柄を売り建てる手法であり、売買の方向が逆のため不適切。
肢3:グロース運用は成長性を重視するため、PERやPBRが高い銘柄中心となる傾向があり、「低い」とする記述は不適切。低い銘柄に着目するのはバリュー運用である。
肢4:記述のとおりで適切。
一言まとめ
「マクロから個別へ=トップダウン」「割安を買い割高を売る=マーケット・ニュートラル」「グロースは高PER・高PBR」と整理しておく。
一問一答各肢の正誤
×肢1マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法を、ボトムアップ・アプローチという。
マクロ的な環境要因等から国別・業種別の組入比率を決め、その比率に応じて個別銘柄を組み入れる手法はトップダウン・アプローチであり、ボトムアップ・アプローチではない。
×肢2割高な銘柄の買建てと割安な銘柄の売建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場全体の変動に左右されない収益の確保を目指す手法を、マーケット・ニュートラル運用という。
マーケット・ニュートラル運用は割安な銘柄を買い建て、割高な銘柄を売り建てる手法であり、記述は売買の方向が逆になっている。
×肢3企業の将来の売上高や利益の成長性が市場平均よりも高いと見込まれる銘柄を組み入れて運用するグロース運用は、PERやPBRが低い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向がある。
グロース運用は成長性を重視するため、PERやPBRが高い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向がある。低い銘柄中心となるのはバリュー運用である。
○肢4「ブル型」「ベア型」と呼ばれる特殊型の投資信託のうち、「ベア型」は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計されている。
ベア型は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計された特殊型の投資信託であり、記述のとおりである。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2024年5月 問23 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2023年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。