リスク管理2018年10月1日時点の法令に基づく出題です
2019年1月 FP2級学科 問11
生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
- 1終身保険は、死亡保障が一生涯続き、保険期間の経過とともに解約返戻金が増加する。
- 2養老保険は、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。
- 3外貨建て終身保険は、円換算支払特約を付加することにより、契約時の円建ての死亡保険金額が死亡保険金受取時にも円貨で保証される。
- 4収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
生命保険の主な商品(終身保険、養老保険、外貨建て終身保険、収入保障保険)の一般的な商品性を問う問題である。とくに、外貨建て保険では為替変動のリスクを契約者が負うという点が、正誤を分けるポイントとなる。
正解の根拠
外貨建て終身保険に円換算支払特約を付加すると、死亡保険金などを円貨で受け取れるようになる。しかし、円換算額は受取時の為替レートで決まるため、円での受取額は為替相場によって変動する。契約時の円建ての保険金額が円貨で保証されるわけではなく、為替リスクは契約者側に残る。肢3の記述は誤りである。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:終身保険は死亡保障が一生涯続き、保険期間の経過とともに解約返戻金が増えていくので、適切。
肢2:養老保険は、満期まで保険事故がなければ死亡保険金と同額の満期保険金が支払われるので、適切。
肢3:円換算支払特約を付けても為替リスクは残り、契約時の円建て保険金額が保証されるわけではないので、不適切。
肢4:収入保障保険は、年金形式で受け取る場合の総額が一時金で受け取る場合の額より多くなるので、適切。
一言まとめ
外貨建て保険は、円換算支払特約を付けても為替リスクがなくなるわけではない。「円貨で受け取れる」ことと「円での金額が保証される」ことは別の話だと区別しよう。
一問一答各肢の正誤
○肢1終身保険は、死亡保障が一生涯続き、保険期間の経過とともに解約返戻金が増加する。
終身保険は死亡保障が一生涯続き、保険期間の経過とともに解約返戻金が増加していくので、記述は正しい。
○肢2養老保険は、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。
養老保険は、保険期間満了まで保険事故がなければ死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れるので、記述は正しい。
×肢3外貨建て終身保険は、円換算支払特約を付加することにより、契約時の円建ての死亡保険金額が死亡保険金受取時にも円貨で保証される。
円換算支払特約を付けても為替リスクは残り、受取時の為替レートで円貨額が変わるため、契約時の円建て金額が保証されるわけではない。
○肢4収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。
収入保障保険の死亡保険金は、年金形式で受け取る場合の総額の方が一時金で受け取る場合の額より多くなるので、記述は正しい。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2019年1月 問11 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2018年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。