金融資産運用2018年10月1日時点の法令に基づく出題です
2019年5月 FP2級学科 問27
効率的市場仮説に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリオによって構成されるとする。
- 2効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整すべきとされている。
- 3効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
- 4効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を予測することができるとされている。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
効率的市場仮説の内容と、そこから導かれるポートフォリオの考え方について、最も不適切な記述を選ぶ問題である。市場価格と情報の関係をどう捉えるかが焦点となる。
正解の根拠
効率的市場仮説は、利用可能な情報がすべて市場価格に反映されていると仮定する。この前提のもとでは、既に価格に織り込まれた情報を使っても、将来の価格変動を予測して継続的に超過収益を得ることはできない。市場が効率的であれば予測できるとする肢4は、この考え方と正反対である。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:適切。最適なポートフォリオは無リスク資産と市場ポートフォリオの組合せとされる。
肢2:適切。両者の組入比率は、投資家のリスク許容度に応じて調整する。
肢3:適切。利用可能な情報がすべて価格に反映されていると仮定する。
肢4:不適切。現在利用可能な情報で将来の価格変動を予測することはできない。
一言まとめ
「効率的な市場では、情報を使っても値動きは予測できない」と覚える。予測できるなら市場は非効率ということになる。
一問一答各肢の正誤
○肢1効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリオによって構成されるとする。
最適なポートフォリオは無リスク資産と市場ポートフォリオの組合せで構成されるとする記述であり、効率的市場の考え方として正しい。
○肢2効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整すべきとされている。
無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整するとする記述であり、正しい。
○肢3効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
効率的市場仮説は、利用可能な情報がすべて市場価格に反映されていると仮定するものであり、記述は正しい。
×肢4効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を予測することができるとされている。
効率的市場では情報が既に価格に反映されているため、利用可能な情報で将来の価格変動を予測することはできず、記述は誤りである。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2019年5月 問27 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2018年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。