金融資産運用2021年4月1日時点の法令に基づく出題です
2021年9月 FP2級学科 問27
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1現物と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。
- 2ヘッジ取引には、将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する売りヘッジと将来の価格下落リスク等を回避または軽減する買いヘッジがある。
- 3現物価格と当該現物を原資産とする先物価格の間で価格差が生じた場合、割高な方を売り、割安な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得る取引を、裁定取引という。
- 4先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに、反対売買を行って利益を確定する取引を、スペキュレーション取引という。
正解と解説AI解説
正解 肢2
本問の論点
先物取引の代表的な取引であるヘッジ取引、裁定取引、スペキュレーション取引の定義を問う問題です。特に売りヘッジと買いヘッジの意味の取り違えに注意が必要です。
正解の根拠
売りヘッジは、現物を保有している場合などに先物を売り建て、将来の価格下落リスクを回避または軽減する取引です。買いヘッジは、将来現物を購入する予定がある場合などに先物を買い建て、将来の価格上昇リスクを回避または軽減する取引です。肢2はこの対応を逆にしているため誤りです。よって、正解は肢2。
各肢の検討
肢1:現物と反対のポジションの先物を保有して価格変動リスクを回避する取引がヘッジ取引であり、適切です。
肢2:売りヘッジは下落リスク、買いヘッジは上昇リスクへの対応であり、記述は逆で不適切です。
肢3:割高な方を売り、割安な方を買って価格差を利益とする取引が裁定取引であり、適切です。
肢4:価格を予想してポジションを取り、反対売買で利益を確定する取引がスペキュレーション取引であり、適切です。
一言まとめ
売りヘッジは下落に備える、買いヘッジは上昇に備えると、ヘッジの目的から覚えましょう。
一問一答各肢の正誤
○肢1現物と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。
現物と反対のポジションの先物を保有して価格変動リスク等を回避または軽減する取引が、ヘッジ取引である。
×肢2ヘッジ取引には、将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する売りヘッジと将来の価格下落リスク等を回避または軽減する買いヘッジがある。
将来の価格下落リスクに備えるのが売りヘッジ、価格上昇リスクに備えるのが買いヘッジであり、記述は逆である。
○肢3現物価格と当該現物を原資産とする先物価格の間で価格差が生じた場合、割高な方を売り、割安な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得る取引を、裁定取引という。
現物と先物の価格差から、割高な方を売り割安な方を買って価格差を利益とする取引が、裁定取引である。
○肢4先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに、反対売買を行って利益を確定する取引を、スペキュレーション取引という。
先物価格を予想してポジションを取り、反対売買で利益を確定する取引が、スペキュレーション取引である。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2021年9月 問27 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2021年4月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。