ライフプランニングと資金計画2022年4月1日時点の法令に基づく出題です
2022年9月 FP2級学科 問10
中小企業の資金調達の各種方法と一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1私募債は、少数の特定の投資家が直接引き受ける社債であり、企業が資本市場から直接資金を調達(直接金融)する手段の1つである。
- 2信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証するものであり、利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要がある。
- 3ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の動産あるいは知的財産等を担保に資金を調達する方法であり、不動産担保や個人保証に過度に依存することなく資金を調達できるというメリットがある。
- 4インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は、海外事業の展開・再編に係るものに限定されている。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
中小企業の資金調達手段として、私募債、信用保証協会保証付融資、ABL、インパクトローンの一般的な特徴を問う問題である。
正解の根拠
インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であるが、資金使途に制限はない。海外事業の展開・再編に係るものに限定されているわけではないため、肢4は不適切である。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:適切。私募債は少数の特定の投資家が直接引き受ける社債であり、資本市場から直接資金を調達する直接金融の手段である。
肢2:適切。マル保融資を利用するには、業種ごとに定められた資本金の額または常時使用する従業員数の要件を満たす中小企業者であることが必要である。
肢3:適切。ABLは売掛債権や在庫・機械設備等の動産、知的財産等を担保とする融資であり、不動産担保や個人保証に過度に依存しない資金調達が可能となる。
肢4:不適切。インパクトローンの資金使途に制限はない。
一言まとめ
インパクトローンは「外貨建て・資金使途自由」と覚える。
一問一答各肢の正誤
○肢1私募債は、少数の特定の投資家が直接引き受ける社債であり、企業が資本市場から直接資金を調達(直接金融)する手段の1つである。
私募債は少数の特定の投資家が直接引き受ける社債であり、資本市場から直接資金を調達する直接金融の手段である。
○肢2信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証するものであり、利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要がある。
マル保融資を利用するには、業種ごとに定められた資本金の額または常時使用する従業員数の要件を満たす中小企業者であることが必要である。
○肢3ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の動産あるいは知的財産等を担保に資金を調達する方法であり、不動産担保や個人保証に過度に依存することなく資金を調達できるというメリットがある。
ABLは売掛債権や在庫・機械設備等の動産、知的財産等を担保とする融資であり、不動産担保や個人保証に過度に依存しない資金調達ができる。
×肢4インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は、海外事業の展開・再編に係るものに限定されている。
インパクトローンは外貨建ての融資であるが資金使途に制限はなく、海外事業の展開・再編に係るものに限定されていない。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2022年9月 問10 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年4月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。