リスク管理2022年10月1日時点の法令に基づく出題です
2023年1月 FP2級学科 問12
生命保険の保険料等の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1保険料は、将来の保険金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成されている。
- 2保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定基礎率に基づいて算定される。
- 3終身保険の死亡保険金の支払いに充てるために必要な保険料の計算に用いられる予定死亡率が高く設定された場合、新規契約の保険料は安くなる。
- 4責任準備金は、保険会社が将来の保険金等の支払いの財源とするため、保険数理に基づいて算定し、積み立てる準備金である。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
生命保険の保険料の構成、予定基礎率と保険料の関係、責任準備金の意味を問う問題である。特に、予定死亡率の高低が死亡保障の保険料にどう影響するかが焦点となる。
正解の根拠
死亡保険金の支払いに充てる保険料は、予定死亡率を高く見込むほど将来の支払いが多く見込まれるため、高くなる。終身保険で予定死亡率が高く設定されれば新規契約の保険料は高くなるので、「安くなる」とする肢3は誤りである。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:適切。保険料は、保険金等の支払財源となる純保険料と、契約の維持・管理の経費等に充てる付加保険料で構成される。
肢2:適切。保険料は予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つの予定基礎率に基づいて算定される。保険法第63条第1項も、保険料積立金の定義の中で、保険料又は保険給付の額を定めるための計算の基礎として予定死亡率・予定利率を挙げている。
肢3:不適切。予定死亡率が高いと死亡保険金の支払いが多く見込まれ、保険料は高くなる。
肢4:適切。責任準備金は、将来の保険金等の支払いに備え、保険数理に基づいて算定し積み立てる準備金である。
一言まとめ
死亡保障では「予定死亡率↑→保険料↑」、「予定利率↑→保険料↓」、「予定事業費率↑→保険料↑」と向きをセットで覚える。
一問一答各肢の正誤
○肢1保険料は、将来の保険金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成されている。
保険料は、保険金等の支払財源となる純保険料と、保険会社の契約維持・管理の経費等に充てる付加保険料で構成されているので適切である。
○肢2保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定基礎率に基づいて算定される。
保険料は予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つの予定基礎率に基づいて算定されるので適切である。
×肢3終身保険の死亡保険金の支払いに充てるために必要な保険料の計算に用いられる予定死亡率が高く設定された場合、新規契約の保険料は安くなる。
予定死亡率が高く設定されると死亡保険金の支払いが多く見込まれるため、終身保険の新規契約の保険料は高くなる。安くなるとする記述は誤りである。
○肢4責任準備金は、保険会社が将来の保険金等の支払いの財源とするため、保険数理に基づいて算定し、積み立てる準備金である。
責任準備金は、将来の保険金等の支払いに備えて保険数理に基づき算定し積み立てる準備金であるので適切である。
関連条文解説で引用
- 保険法第63条第1項
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年1月 問12 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。