金融資産運用2017年10月1日時点の法令に基づく出題です
2018年5月 FP2級学科 問28
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
- 2シャープレシオは、「ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)」を「ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたもの」で除すことにより求められる。
- 3株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。
- 4異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。
正解と解説AI解説
正解 肢1
本問の論点
ポートフォリオ理論に関する基本事項を問う問題である。期待収益率の計算方法、シャープレシオの定義、システマティック・リスクの性質、相関係数と分散投資効果の関係を正確に理解しているかがポイントとなる。
正解の根拠
ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率に組入比率を掛けて合計した加重平均で求められる。肢1の記述はこの内容と一致する。よって、正解は肢1。
各肢の検討
肢1:適切。期待収益率は各資産の期待収益率の組入比率による加重平均となる。
肢2:不適切。シャープレシオは、ポートフォリオの収益率から無リスク資産収益率を減じた値を、標準偏差で除して求める。分母と分子が逆である。
肢3:不適切。銘柄数を増やして低減できるのは非システマティック・リスクであり、システマティック・リスクは低減できない。
肢4:不適切。相関係数が-1のときは、リスク低減効果が最も大きくなる。
一言まとめ
シャープレシオは「超過収益÷リスク」、分散投資で消せるのは個別リスクだけ、相関係数が低いほど分散効果は大きいと覚える。
一問一答各肢の正誤
○肢1ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
×肢2シャープレシオは、「ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)」を「ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたもの」で除すことにより求められる。
シャープレシオは超過収益率をリスク(標準偏差)で除して求めるため、分母と分子を逆にした記述は誤りである。
×肢3株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。
銘柄数を増やして低減できるのは非システマティック・リスクであり、システマティック・リスクは分散投資では低減できない。
×肢4異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。
相関係数が-1のとき、分散投資によるリスク低減効果は最も大きくなるため、効果が得られないとする記述は誤りである。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2018年5月 問28 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2017年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。