金融資産運用2020年10月1日時点の法令に基づく出題です
2021年5月 FP2級学科 問23
上場投資信託(ETF)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1ETFを証券取引所の立会時間中に売買する場合、成行注文はできるが、指値注文はできない。
- 2ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。
- 3ETFには、日経平均株価などの指標の日々の変動率に一定の正の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるインバース型や、当該指標の日々の変動率に一定の負の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるレバレッジ型がある。
- 4リンク債型ETFとは、所定の指標に連動した投資成果を目的とする債券(リンク債)に投資することにより、ETFの1口当たり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる運用手法を採るETFである。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
上場投資信託(ETF)の売買方法、費用、レバレッジ型・インバース型の定義、リンク債型ETFの仕組みを問う問題です。ETFは株価指数などに連動した運用成果を目指す投資信託で、上場株式と同様に取引所で売買できる点が前提になります。
正解の根拠
リンク債型ETFは、所定の指標に連動した投資成果を目的とする債券(リンク債)に投資することで、ETFの1口当たり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる運用手法を採ります。肢4の記述はこの仕組みと合致しています。他の肢は、注文方法、費用、型の定義のいずれかに誤りがあります。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:不適切。ETFは上場株式と同様に、成行注文だけでなく指値注文もできます。
肢2:不適切。売買委託手数料に加え、投資信託である以上、運用管理費用(信託報酬)も保有中に信託財産から差し引かれます。
肢3:不適切。正の倍数を乗じた指数に連動するのがレバレッジ型、負の倍数を乗じた指数に連動するのがインバース型で、記述は名称が逆です。
肢4:適切。リンク債型ETFの説明として正確です。
一言まとめ
ETFは「上場している投資信託」と押さえ、注文は株と同じ、コストは手数料と信託報酬の両方、と覚えましょう。レバレッジは正の倍数、インバースは負の倍数です。
一問一答各肢の正誤
×肢1ETFを証券取引所の立会時間中に売買する場合、成行注文はできるが、指値注文はできない。
ETFは上場株式と同様に取引所で売買され、成行注文だけでなく指値注文も出すことができる。
×肢2ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。
ETFも投資信託であり、売買委託手数料のほかに運用管理費用(信託報酬)が保有中に信託財産から差し引かれる。
×肢3ETFには、日経平均株価などの指標の日々の変動率に一定の正の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるインバース型や、当該指標の日々の変動率に一定の負の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるレバレッジ型がある。
正の倍数を乗じた指数に連動するのはレバレッジ型、負の倍数を乗じた指数に連動するのはインバース型で、記述は名称が逆である。
○肢4リンク債型ETFとは、所定の指標に連動した投資成果を目的とする債券(リンク債)に投資することにより、ETFの1口当たり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる運用手法を採るETFである。
リンク債型ETFは、対象指標に連動する債券に投資して、1口当たり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる手法を採る。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2021年5月 問23 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2020年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。