金融資産運用2022年10月1日時点の法令に基づく出題です
2023年5月 FP2級学科 問22
株式投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。
- 2個別企業の業績の調査や財務分析によって投資対象となる銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。
- 3割安な銘柄の売建てと割高な銘柄の買建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場の価格変動に左右されない絶対的な収益の確保を目指す手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
- 4ベンチマークの動きに連動して同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向がある。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
株式投資信託の代表的な運用手法であるバリュー投資、ボトムアップ・アプローチ、マーケット・ニュートラル運用、パッシブ運用について、名称と内容の組み合わせを正しく理解しているかを問う問題である。
正解の根拠
マーケット・ニュートラル運用は、割安と判断した銘柄を買い建て、割高と判断した銘柄を売り建てて、両者を同程度の金額とすることで市場全体の価格変動の影響を打ち消し、絶対的な収益の確保を目指す手法である。肢3は売建てと買建ての対象が逆になっており誤りである。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:割安と評価される銘柄に投資する手法はバリュー投資であり、適切。
肢2:個別企業の業績の調査や財務分析による銘柄選定を積み上げてポートフォリオを構築する手法はボトムアップ・アプローチであり、適切。
肢3:割安な銘柄を売り建て、割高な銘柄を買い建てるのではなく、割安な銘柄を買い建て、割高な銘柄を売り建てるのがマーケット・ニュートラル運用であり、不適切。
肢4:ベンチマークへの連動を目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向があり、適切。
一言まとめ
マーケット・ニュートラル運用は「割安は買い、割高は売り」と覚え、売りと買いを入れ替えたひっかけに注意する。
一問一答各肢の正誤
○肢1株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。
株価が資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法はバリュー投資と呼ばれ、記述どおりである。
○肢2個別企業の業績の調査や財務分析によって投資対象となる銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。
個別企業の業績調査や財務分析で銘柄を選定し、その積上げでポートフォリオを構築する手法はボトムアップ・アプローチであり、記述どおりである。
×肢3割安な銘柄の売建てと割高な銘柄の買建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場の価格変動に左右されない絶対的な収益の確保を目指す手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
マーケット・ニュートラル運用は割安な銘柄を買い建て、割高な銘柄を売り建てる手法であり、売建てと買建ての対象が逆になっている。
○肢4ベンチマークの動きに連動して同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向がある。
ベンチマークへの連動を目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向があり、記述どおりである。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年5月 問22 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。