金融資産運用2024年4月1日時点の法令に基づく出題です
2024年9月 FP2級学科 問26
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
- 2先物取引における買い手は、最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の利益を得ることができる。
- 3先物取引によりスペキュレーション取引を行う場合、先物価格が今後上昇すると予測すれば売り建てして、実際に相場が上昇した後に買い戻すことで利益を得ることができる。
- 4先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができる。
正解と解説AI解説
正解 肢1
本問の論点
オプションのプレミアムの決まり方、先物取引の損益の向き、スペキュレーション取引の方法、先物取引に係る雑所得等の損失の取扱いを問う問題である。金融派生商品の仕組みと課税関係を横断的に確認する。
正解の根拠
オプションのプレミアムは、権利行使で得られる本質的価値と、満期までに価格が有利に動く可能性を反映した時間価値から成る。他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど時間価値が大きくなるため、コール・オプションでもプット・オプションでもプレミアムは高くなる。よって、正解は肢1。
各肢の検討
肢1:適切。期間が長いほど時間価値が大きく、コール・プットのいずれもプレミアムは高くなる。
肢2:不適切。買い手は最終決済価格が約定価格より高い場合に差額分の利益を得る。低い場合は差額分の損失となる。
肢3:不適切。上昇を予測する場合は買い建てし、上昇後に転売して利益を得る。記述の売り建ては下落を予測する場合の方法である。
肢4:不適切。先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除は、先物取引に係る雑所得等の金額を限度として行われる(措置法第41条の15第1項)。上場株式等に係る譲渡所得の金額との損益通算はできない。
一言まとめ
期間が長いほどプレミアムは高い、上昇予想なら買い建て、先物の損失は先物取引に係る雑所得等の中でしか差し引けない、と整理する。
一問一答各肢の正誤
○肢1コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
オプションのプレミアムは本質的価値と時間価値から成り、他の条件が同一なら満期までの期間が長いほど時間価値が大きくなるため、コール・プットのいずれも高くなる。
×肢2先物取引における買い手は、最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の利益を得ることができる。
先物取引の買い手は、最終決済価格が約定価格よりも高い場合に差額分の利益を得る。低い場合は差額分の損失となるので誤り。
×肢3先物取引によりスペキュレーション取引を行う場合、先物価格が今後上昇すると予測すれば売り建てして、実際に相場が上昇した後に買い戻すことで利益を得ることができる。
価格上昇を予測する場合は買い建てし、上昇後に転売して利益を得る。上昇予測で売り建てすると、実際に上昇すれば損失となるので誤り。
×肢4先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができる。
先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除は先物取引に係る雑所得等の金額を限度として行われ、上場株式等に係る譲渡所得の金額との損益通算はできない。
関連条文解説で引用
- 措置法第41条の15第1項
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2024年9月 問26 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2024年4月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。