リスク管理2022年10月1日時点の法令に基づく出題です
2023年5月 FP2級学科 問11
生命保険の保険料等の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1収支相等の原則は、保険会社が受け取る保険料等の総額が、保険会社が支払う保険金等の総額と等しくなるように保険料を算定する原則をいう。
- 2保険料のうち、将来の保険金等の支払財源となる純保険料は、予定死亡率に基づいて計算され、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料は、予定利率および予定事業費率に基づいて計算される。
- 3終身保険について、保険料の算定に用いられる予定利率が引き上げられた場合、新規契約の保険料は安くなる。
- 4保険会社が実際に要した事業費が、保険料を算定する際に見込んでいた事業費よりも少なかった場合、費差益が生じる。
正解と解説AI解説
正解 肢2
本問の論点
生命保険の保険料がどのように算定されるかという基本的な仕組みを問う問題である。収支相等の原則、純保険料と付加保険料の計算基礎、予定利率と保険料の関係、剰余金の発生原因である費差益が論点となる。
正解の根拠
保険料は純保険料と付加保険料で構成される。将来の保険金等の支払財源となる純保険料は予定死亡率と予定利率に基づいて計算され、契約の維持・管理に必要な経費等の財源となる付加保険料は予定事業費率に基づいて計算される。肢2は予定利率を付加保険料の計算基礎としている点が誤りである。よって、正解は肢2。
各肢の検討
肢1:適切。収支相等の原則は、保険料等の総額と保険金等の総額が等しくなるよう保険料を算定する原則である。
肢2:不適切。予定利率は純保険料の計算基礎であり、付加保険料は予定事業費率に基づく。
肢3:適切。予定利率を引き上げると、運用収益を多く見込む分、新規契約の保険料は安くなる。
肢4:適切。実際の事業費が見込みより少なければ費差益が生じる。
一言まとめ
「純保険料は予定死亡率と予定利率、付加保険料は予定事業費率」と、計算基礎の組合せで覚えておく。
一問一答各肢の正誤
○肢1収支相等の原則は、保険会社が受け取る保険料等の総額が、保険会社が支払う保険金等の総額と等しくなるように保険料を算定する原則をいう。
収支相等の原則は、保険会社が受け取る保険料等の総額と、支払う保険金等の総額が等しくなるように保険料を算定する原則である。
×肢2保険料のうち、将来の保険金等の支払財源となる純保険料は、予定死亡率に基づいて計算され、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料は、予定利率および予定事業費率に基づいて計算される。
純保険料は予定死亡率と予定利率に基づいて計算され、付加保険料は予定事業費率に基づいて計算されるため、記述は予定利率の位置付けが誤っている。
○肢3終身保険について、保険料の算定に用いられる予定利率が引き上げられた場合、新規契約の保険料は安くなる。
予定利率は運用による収益を見込んで保険料を割り引く率であり、予定利率が引き上げられると新規契約の保険料は安くなる。
○肢4保険会社が実際に要した事業費が、保険料を算定する際に見込んでいた事業費よりも少なかった場合、費差益が生じる。
実際に要した事業費が、保険料算定の際に見込んだ事業費より少なかった場合には、その差額が費差益となる。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年5月 問11 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。